外資系企業の退職理由と注意点

人材の流動性が高い外資系企業への転職活動を行うにあたっては、退職に関する情報を予めインプットしておいた方が懸命と言えます。キャリアアップのために前向きに退職することもあれば、求められた成果を残すことができず、人事査定の結果として解雇通告されることもあり、日系企業と比較すれば、退職は日常的に訪れる人生の岐路と言えます。ここでは、外資系企業を退職する代表的な理由や、退職にあたっての注意点について解説しています。

外資系企業を退職する主な理由

外資系企業で働く人々は、どのような理由で退職を検討するのでしょうか?ここでは、主な5つの退職理由について解説します。

キャリアアップのため

能力が高く上昇志向の強い方であれば、キャリアアップのために積極的に転職を行うケースは珍しくありません。社内でのキャリアアップではなく、転職でのキャリアアップを目指す理由としては、管理職クラス以上のポストを本国から出向してきた外国人で占められているため、社内でのキャリアアップの見込みが低いことなどが挙げられます。

ヘッドハンティングを受けたため

優秀な人材であれば、ヘッドハンターから転職の提案を受けることは珍しくありません。基本的には現在のポストよりも高いポストが用意されており、年収アップを期待することができるため、効率的にキャリアアップを図ることが可能です。ただし、退職マネジメントの一環として、企業側がヘッドハンターを差し向けるケースもあるため注意が必要です。この場合、退職後に転職先の内定が取り消されるということも起こりうるため、見極めが重要です。

体力的・精神的な限界を迎えたため

激務で知られる外資系企業では、体力的な問題を理由として退職を希望する方は少なくありません。また、外資系企業は人材の流動性が高く、次々に優秀な人材が入社してくるため、ポスト争いなど精神的なプレッシャーに耐えられず退職の選択をする方も居ます。

解雇(リストラ)の勧告を受けたため

企業の求める成果やパフォーマンスを残すことができず、人事評価によって解雇の対象となってしまい退職するケースです。成果主義を採る外資系企業であっても従業員を即時解雇することはできないため、直属の上司がプレッシャーをかけたり、退職金(手切れ金)を提示して自主退職を促したりと、様々な退職マネジメントを受けることになります。この状況を打破することは極めて難しいため、転職を検討した方が良いと言えます。

レイオフを受けたため

景気変動や業績悪化により、レイオフ(一時的な解雇)の対象となってしまうケースもあります。一時的な解雇とは言っても、必ず景気回復や業績回復を期待できるわけではないため、転職を検討した方が懸命と言えます。レイオフは突然訪れるものですが、リスクヘッジの方法として日頃から景気変動や自社の業績には目を配っておきましょう。

外資系企業を退職する際の注意点

外資系企業を退職するにあたって注意すべき4つのポイントについて解説しています。いずれも退職・転職を考えるにあたって重要なファクターとなりますので、予備知識として必ず把握しておきましょう。

退職金制度が無い

多くの外資系企業では退職金制度が整えられておらず、高額な年収に退職金も含まれているとみなすため注意が必要です。退職後に転職活動を開始する場合には、事前に生活費や交通費などの諸経費を賄えるだけの貯蓄をしておくようにしましょう。

転職後に年収がダウンする可能性がある

外資系企業の退職・転職に限ったことではありませんが、転職後に確実に年収がアップする確約はないため注意しましょう。解雇通告を受けて退職する場合やレイオフを受けた場合で無い限りは、働きながら転職活動を行い、転職先の年収や待遇を吟味して納得のいく条件で転職することをおすすめします。

優秀な人材であれば引き止められることも

業績への貢献度が高くハイスペックな人材であれば、退職を引き止められることがあります。場合によっては引き止めを無視して転職に踏み切ることも良いですが、ポジションや給与について優位に交渉できるチャンスであるため、キャリアプランの1つの選択肢として活用する方が賢明だと言えます。

一方で、解雇(リストラ)対象の人材であれば、退職希望をあっさりと受理されることがほとんどです。前向きな解釈をすれば、個人のキャリアアップや人生の選択を最大限に尊重する姿勢に見えますが、もう一方の側面として、後任の人材を既に採用しているため引き止めないというケースもあります。

日系企業へ転職するとカルチャーショックを受けることも

日系企業へ転職することも選択肢の1つですが、外資系企業と日系企業では企業文化や労働環境が大きく異なるため、カルチャーショックを受けてしまうケースもあります。加えて、外資系企業から日系企業に転職する場合、年収がダウンしてしまうことが一般的であるため、精神的なストレスと金銭的なストレスを同時に抱えてしまうこともあります。

大切なのは退職を前向きに捉えること

外資系企業で働き続けるということは、退職と付き合い続けるということです。外資系企業に転職する以上、早かれ遅かれ退職と向き合うことになりますので、退職を前向きに捉えて更なるキャリアアップに繋げられる様にすることが大切です。

転職をお考えの方へ

退職をしてから転職先を探すよりも、可能であれば在職中に転職エージェントに登録をすることをおすすめします。

退職を考えている旨を転職エージェントのコンサルタントに相談し、退職に至った経緯と次の転職先の希望条件や今後実現したいキャリアなどを伝えて、高い精度でマッチングをしてもらいましょう。

また、転職エージェントのコンサルタントからは、キャリアアップに関するアドバイス、職務経歴書の書き方や面接のポイント、面接日程の調整など手厚いサポートを受けることができます。ぜひ活用してください。