外資系企業の面接のポイント

外資系企業では、意思決定プロセスや人事評価の仕方が日系企業とは異なりますので、面接についても独自のものとなっています。

以下では、面接で伝えるべき点や具体的な質問への対策などをご紹介しますので、ポイントをおさえて面接に臨みましょう。

外資系企業の面接で伝えるべきポイント(年代別)

採用をまとめて行う日本の人事部とは異なり、外資系企業では基本的に各部門のヘッドが人事の決定権を握っています。したがって、転職時にはいかに部門のヘッドに自分を認めてもらえるかということが焦点になってきます。

まず、年代別で面接で伝えるべきポイントを簡単にまとめてみると、以下のようになります。

年代別の面接で伝えるべき内容

  • 20代の転職:将来の目標や入社後にどんな貢献をしたいかを中心に伝える
  • 30代の転職:自分の専門性とスキルは何か、それを使って入社後にいくらの利益を稼げるかを中心に伝える
  • 40代の転職:これまでの実績とマネジメント経験を中心に伝える

経験が少なく専門性もまだ途上段階にある20代では、会社への貢献意思をしっかりと伝えて、その後の伸びしろを買ってもらう必要があります。

知識・経験ともに充実している30代では、これまでの仕事の実績を印象的な数字で伝えていく必要があります。入社後にどれだけ利益を稼げるか、どんな仕事を任せることができるか、どんな付加価値を発揮できるかといったことを面接者にイメージしてもらえるようにPRポイントを整理すると良いでしょう。

40代では、プレイヤーとしての実績はもちろん、マネージャーとしての実績も求められます。これまでにどれくらいの規模のチームを率いたことがあるか、チームでどれくらいの成果を上げることができたか、入社後にチームを率いて成果をあげることができそうかといったポイントについて納得してもらえるようにコミュニケーションを設計してください。

外資系転職の面接で聞かれる主なポイント

外資系企業の面接で聞かれるポイントは、国内の面接に比べてそう変わるわけではありません。外資系企業の面接でも、入社後に成果を上げられるか、すぐに離職する恐れはないか、入社後にどれだけ伸びしろがありそうか、一緒に働きたいと思えるかといったことが質問の中心となります。

  • 先見性や視野の広さ、地頭力の確認(業界の将来性や問題点、自社の将来性や問題点改善点、ケース出題)
  • キャリア観や自己分析について(何歳までにどうなっていたいか、現在の強みと弱み、努力している点)
  • 現在の会社について(入社理由、業務内容、実績、獲得したスキル専門性、会社の良い点と悪い点)
  • 転職動機について(なぜ転職するのか、当社を選んだ理由は何か、そのポジションを希望する理由)
  • 職場への適応について(英語力の確認、健康状態の確認、働き方の確認)
  • 条件の確認(勤務地、給与賞与、休暇、福利厚生、教育研修体制)

上記の質問にはすぐ回答を返せるように準備をしておくとよいでしょう。企業によっては、付け焼刃では対応できない事柄を質問してくることもありますが、そういった質問に正解があるわけではなく、難題に直面した際の対応力や機転・臨機応変さが試されていることが多いといえます。自分なりにプロ意識や仕事観、人生観などを整理しておき、面接の場で信頼をしてもらえるように情報を発信していきましょう。

具体的な外資系企業の面接対策

希望の外資系企業への転職を実現するために、面接に向けた事前準備をしっかりと行いましょう。外資系企業の面接における求職者の代表的な悩みや不安は、以下の3つに分類されます。

  • 英語での受け答えができるか?(語学力の不安)
  • 質問に対して適切な受け答えができるか?(コミュニケーション力の不安)
  • 自己アピールを適切に行えるか?(プレゼンテーション力の不安)

上記の課題を整理し1つずつ解消することで、外資系企業の面接対策を効率的に進めることが可能です。以下では、それぞれについて詳しく取り上げていきます。

語学力の不安を解消する方法

外資系企業には外国人が多数在籍していますので、面接官が外国人になるケースは当然あり得ます。英語での受け答えについて不安がある場合、どのような対策を打てばよいでしょうか?

外資系企業の面接対策としては、英語での面接ロールプレイングが有効です。実践形式の疑似面接を行うことで、面接に特化した英語力のチェックを行うことができます。

英会話スクールに通われている方やオンライン英会話を活用している方であれば、外資系企業への求職者向けに、専門のマンツーマン形式のレッスンを受けることが出来ますので積極的に活用しましょう。また、そうでない方であれば、模擬面接サービスを実施している人材紹介会社もありますので、そちらを活用しましょう。

コミュニケーション力・プレゼンテーション力の不安を解消する方法

続いて、面接時の具体的な会話のやり取りに関する対策について説明します。まず、コミュニケーションを円滑に行い、自分の強みをしっかりとアピールするためには、以下に取り組んでおくことは必須となります。

  • 自己分析(自分の強みや弱みの客観的な把握)
  • 求人企業や求人内容の情報整理

面接に限らず、上記2点をクリアすることは転職活動のファーストステップとなりますので、不十分だと感じる方は集中して取り組みましょう。

面接で聞かれる代表的な6つの質問

それでは、外資系企業の面接では実際にどのようなことを聞かれるのでしょうか?特徴としては、質問が非常にシンプルかつダイレクト、ということが挙げられます。例えば給料について、面接官から「いくら欲しいのか?」「その金額の妥当性についてどのように考えているか?」など、日系企業の面接ではまず耳にしない質問をされます。

このような面接官からの質問に、臆すること無く適切に回答するためにはどうすればよいのでしょうか?それには一定の反復練習が必要であり、具体的には、想定される質問を出来る限り洗い出し、それに対する自分の見解や、その根拠を整理していく作業が必要となります。「量質転換」という言葉があるように、1つのことにじっくり時間をかけて考えるよりも、想定される質問に数多く触れてさくさくと考察を進めていく、というアプローチをおすすめします。

質問に対する回答を考えることに多くの時間を要している方は、恐らく自己分析が不足していますので、質疑応答の対策に取り組む前に自己分析を深めましょう。

また、外資系企業の面接において、よく聞かれる代表的な質問についてもご紹介します。

1.【自己紹介】Tell me a little about yourself .

自由な回答を求められている様に聞こえますが、この質問への回答にあたって最も避けるべきことは、履歴書や職務経歴書に記載した内容を冗長に述べることです。この質問の意図は「貴方という人がどのような人なのかざっくり知ること」ということです。どう思われたいかというアピールも忘れず、簡潔に自己表現を行いましょう。

2.【職歴】How does your experience qualify you for this job ?

この質問の意図は、「採用しようとしているポジションに親和性のあるキャリアを築いてきた人材かを知ること」ということです。よって、自分の職歴を冗長に話すのではなく、応募しているポジションとの親和性を意識して簡潔に回答しましょう。

3.【志望動機】Why did you apply for this position ?

この質問の意図は、「当社のことを深く理解した上で、主体的な判断をしているか?」ということです。どれだけ自社のことを深く理解しているか、自分が参加したらどのような価値・利益を生むことができるのか、ということを簡潔にスピーチすることが期待されています。

4.【将来の目標・ビジョン】What are your short and long term goals ?

この質問の意図は、「将来に対する明確なキャリアプランを持った目的思考の持ち主かどうか?またそれは当社で実現可能か?」ということです。具体的なキャリアプランを明確に述べることも重要ですが、なぜ目標にしているのかという理由もセットで準備しておきましょう。

5.【転職動機】What is the reason to change jobs ?

この質問の意図は、「転職の動機を客観的に捉えているか?またどのような価値観を持っているのか?」ということです。転職の動機に関しては、何もかもをポジティブな表現で述べるべきではなく、例えば前職のネガティブな要因が転職の動機の1つであった場合、アイディアや努力で解決できることだったのか、そうではなかったのかを客観的に説明する必要があります。また、転職という人生における大きなターニングポイントを決意した背景を知ることで、その人の価値観に触れたいと面接官は考えています。

6.【自己PR】 Why do you think we should hire you ?

この質問の意図は、「会社にどのように貢献しようとしているのか?」という意思や自信を確認することです。回答のポイントとしては、主語を自分にせず、会社や役割を主語にすることで、客観的に自分の強みをアピールすることです。

非言語コミュニケーションも重要

日本ではさほど重要視されない非言語コミュニケーションにも注意しましょう。具体的には、外見やしぐさ、表情を指し、面接官が「一緒に仕事したいか」判断するための重要なファクターの1つです。これまでの面接対策ポイントと合わせて十分にロールプレイングを行い、転職活動を成功させましょう。

個別企業の面接対策には、転職エージェントを活用しよう

上記は外資系での一般的な面接のポイントについてご紹介しましたが、もちろん個別企業の採用方針や求める人材によっても面接の内容や方式は異なります。

下記の転職エージェントでは、面接日程の調整にはじまり、面接の流れ、アピールすべきポイント、代理での条件交渉など、面接対策や面接をスムーズに進めるためのサポートを受けることができます。

また、転職エージェントのコンサルタントからは、業界・職種に関する詳細な情報はもちろん、条件の良い非公開求人の紹介などの情報提供を受けることもできますので、ぜひ活用してください。

業界最大手のリクルートエージェントでは、企業情報や企業ネットワークが充実しており、手厚いサポートを受けることができます。アデコはスイス発の外資系転職エージェントなので、外資系企業への転職ノウハウや実績が非常に豊富です。JACもロンドン発の日系転職エージェントということで、独自の非公開求人を有しています。

それぞれの転職エージェントに登録して、非公開求人の問い合わせや応募先企業の内部情報・面接対策などのアドバイスを受けましょう。