外資系転職のパターンとそれぞれの流れ

外資系企業への転職には、企業に直接応募する、企業から直接声がかかる、ヘッドハンターから声がかかる、転職エージェントを利用するなどのパターンがあります。ひとつひとつ、詳しく見ていきましょう。

外資系企業に直接応募する

大手の外資系企業に直接応募する場合、採用説明会が開催されていることも多いので、開催日時を調べて参加してみると良いでしょう。

ただ、外資系企業の日本法人の規模は数十人から多くても数百人といった規模が多く、採用説明会を開催するほどの大手はなかなか数が少ないのが現状です。もし気になる企業でそういった機会がない場合は、まず企業サイトからキャリア採用のページを確認し、応募資格、募集職種、職務内容、勤務地、給与、待遇などをチェックしてからエントリーフォームか電話で問い合わせましょう。

ただ、サイト上で公開している求人とは別に、非公開で募集している職種やポジションがあるケースがあります。これは転職エージェントなどに登録しないと見ることができない好条件の求人情報となりますので、焦って企業に応募する前に一度転職エージェントに問い合わせて確認をしてみると良いでしょう。

外資系企業から直接声がかかる

現在の勤務先で目覚ましい成果を上げている場合や企業が信頼を置いている方から推薦があった場合、企業から直接声がかかることがあります。たとえば、今いる会社や昔在籍していた会社から、一足先に外資系企業へ転職した上司や同僚が候補者として名前をリストアップするなどといったケースがこれに当てはまります。

この場合は、企業の採用担当やマネージャーの方と直接面談をして、直接条件交渉などをしていくことになります。恩人や友人からのお誘いであれば、現在の職場環境から大きく違ったとしても、安心して入れるという方は多いでしょう。

ただ、現在の競合にあたる企業からのお誘いには注意が必要です。いくら転職は個人の自由とはいえ、信義則の面から今の会社の利益を大きく損なうような選択は避けるべきです。競合への転職は、現在の職場の方々から白い目で見られる恐れがありますし、転職先企業の職場でも歓迎されるとは限りません。

競合企業に転職したことはキャリアシートに残ってしまいますので、将来転職する際に「この人物は、うちで採用しても競合に転職してノウハウや情報を流される恐れがあるから、採用は控えよう」という判断をされてしまいかねません。給与水準や待遇が今よりも良いからといって、短期的な利益に固執してキャリアに傷をつけるような転職は控えたほうがよいでしょう。

したがって、よほど今の会社で冷遇されている、不条理な扱いを受けているということでなければ、競合企業からの転職のお誘いは丁寧にお断りするのが無難です。

ヘッドハンターから声がかかる

外資系企業からの採用依頼を受けて、ヘッドハンターが声をかけるケースもあります。ヘッドハンターは、企業が求める人材を的確に紹介できないと以降の紹介の契約が打ち切られてしまいます。そのため、企業の採用条件を満たしたうえで入社後にきちんと成果を上げる人を紹介したいという考えを持っています。

ですから、クライアントである企業はもちろん、紹介する人材にもこだわるのが普通です。ヘッドハンターにとって、人材こそが商品となるので、転職する気はないという段階から付き合いを始めて、将来の予定やキャリア観などを把握しておき、いざその時になったら転職先を紹介するという流れになります。ヘッドハンターによっては、転職後も継続的に連絡を取り合い、転職先の企業になじめるようなサポートを行うこともあります。実際、ヘッドハンターを使った転職者は、一般の転職者に比べて、その後の離職率が低くなるという厚生労働省の調査もあります。

上記のように、優秀なヘッドハンターほど、中長期で人材価値を最も高めるような転職を進めてくれます。それは、外資系企業では何度も転職することが前提なので、その人材との長期にわたる信頼関係を築いておいて、転職のたびに自分を使ってもらいキャリアアップを繰り返してくれたなら、ヘッドハンターにとっては利益率がもっとも高くなるためです。

したがって、ヘッドハンターから声がかかった場合には、1度や2度の面談で転職を決めてしまわずに、そのヘッドハンターは自分の人材価値を高めてくれるような提案をしてくれているか、転職を急かしていないか、転職後もサポートをしてくれるのか、過去の紹介実績はどうか、過去の転職者からの評判や企業からの評判はどうか、といったことを慎重に確かめていくと良いでしょう。

転職エージェントを利用する

20代後半や30代前半だと、ヘッドハンティングを受けるのもなかなか難しいというのが実情です。海外で仕事がしたい、グローバルなビジネスがしたい、英語を使って仕事がしたい、若手にも大きな仕事を任せてくれる職場で働きたい、年収や待遇をアップさせたいといった希望があるのであれば、転職エージェントに相談してみるのも一つの方法です。

自分で直接応募するのに比べて良い点は、転職エージェントには非公開の求人情報があるという点、会社の社風や職場の雰囲気、過去の転職者の声などを調べてもらうことができるという点、転職で面倒な日程調整やエントリシート・面接対策などをサポートしてくれる点です。

転職エージェントには非公開の求人情報がある

まず、外資系企業はマネージャーを始めとした重要なポストの採用について、条件を高くして募集をかけますが、既存社員の目もあってあまりオープンに採用活動を展開することはできないため、非公開求人というかたちをとって採用を行います。非公開求人は、転職エージェントに登録することでしかアプローチできないため、同じポジションの求人であっても企業に直接応募するケースと転職エージェントの非公開求人から応募するケースでは条件が異なるということがありえます。

転職エージェントから、職場に関する情報が手に入る

また、外資系企業は日系企業に比べると世に出回っている情報が少なく、企業や職場に関する情報がブラックボックスになりがちです。転職エージェントは、膨大な数の企業データを保有していることに加えて、過去の転職者とも連絡を取り合っていることがあるので、リアルタイムの職場情報が手に入ることがあります。

転職の開始から終了まで手厚くサポートをしてくれる

さらに、転職エージェントのほうも人材の紹介を決めて報酬手数料を得たいので、転職者が面倒に感じる日程の調整や履歴書・職歴書の対策、条件交渉、退職手続きなど一連の流れを親身にサポートしてくれます。効率的に転職を進めたい方にとって、転職パートナーのような存在と言えるでしょう。

外資系求人に強い転職エージェント

外資系求人に強いのは下記の転職エージェント3社です。非公開求人の問い合わせや、気になる企業の情報収集、希望の条件に合う企業の紹介などの用途で活用しましょう。

関連記事