外資系企業の財務・会計の求人

外資系企業の財務・会計の仕事は、日系企業で財務・会計業務に従事していた方や、外資系企業で経理としてのキャリアを積んだ方に人気の高い仕事です。ここでは、具体的な財務・会計の業務内容や求められるキャリア・資格について解説しています。

財務・会計の業務内容

財務・会計の業務内容はポジションや業界によって異なるため、実際の業務内容については面接の際などに確認をしなければなりませんが、ここでは、一般的な外資系企業の財務・会計の業務内容について紹介しています。

1.資産管理および資金調達

基本的な業務内容として、資金管理および資金調達が挙げられます。各部署の支出を予測し、今後の事業目標を達成するための財務計画を立て、必要であれば金融機関等から資金を調達します。また、外資系企業特有の業務として、為替や金融商品などの変動リスクの評価や、リスクヘッジが含まれます。

2.経営・事業部門への財務戦略の立案

経営や事業戦略の見直しのため、財務データから導き出した情報を元に、財務戦略の立案を行います。この業務は、財務・会計部門のマネジャークラスが行う管理会計に該当するため、収支予測や予算実績差異分析を含めたハイレベルなレポーティング能力を求められます。

3.監査対応業務

第三者の監査人が行う、財務諸表監査・会計監査の対応業務を指します。

財務・会計の年収

財務・会計スタッフであれば年収500~700万円程度、マネジャーであれば年収800~1,100万円程度となることが多いようです。また、CFOなどさらに上級の役職へのキャリアアップを実現することができれば、1,500万円を超える年収を得ることも可能です。

財務・会計に求められる人材要件

財務・会計部門は、企業の血液と言える資金・資産の運用管理を行う部門であるため、実務経験が豊富であり、即戦力として活躍できる人材を外資系企業は求めています。

具体的には、外資系企業でのIFRS(国際会計基準)やUSGAAP(米国会計基準)に即した英文財務・英文会計の実務経験があることを求められます。また、外資系企業での実務経験の無い方であっても、上場企業での実務経験や海外取引の実務経験があることを求められます。

実務経験年数としては、スタッフレベルで3年以上・マネジャーレベルで5年以上の経験を求められることが大半です。

財務・会計の転職を有利にする資格

様々な財務・会計関連の資格があるため、転職後の具体的な職務内容や描きたいキャリアパスに合わせて、各資格取得に向けて取り組むことが重要です。

1.英語力(TOEIC)

外資系企業では基本的に英文で財務・会計業務を行うため、ポジションに限らず、少なくともTOEICスコア800点以上の英語力が求められます。

2.日商簿記検定(1級)

日商簿記検定は、日本商工会議所が主催しており、1級の資格があれば経営管理・経営分析の能力を有していると評価されます。ただし、あくまで日本の会計基準を理解していることを証明する資格であるため、財務・会計のマネジャーレベルへの転職であれば、IFRS(国際会計基準)やUSGAAP(米国会計基準)の理解・習熟も求められます。

3.BATIC(国際会計検定)

BATIC(国際会計検定)は、東京商工会議所が主催しており、基本的な会計取引と国際会計理論の理解度を証明する資格です。財務・会計のマネジャーレベルの転職においてはさほど評価の対象とはなりませんが、スタッフレベルの転職であれば十分に評価の対象となります。

4.USCPA(米国公認会計士)

USCPA(米国公認会計士)は、IFRS(国際会計基準)やUSGAAP(米国会計基準)の知識の習熟度と、英語での会計処理能力を客観的に証明する資格であり、財務・会計の転職にあたって高い評価を得ることができます。

また、日本の公認会計士とUSCPAを比較した場合、一定の英語力は必要となりますが、USCPAの難易度は日本の公認会計士の5分の1程度であるため、これから財務・会計関連の資格の取得を目指す方であれば、USCPAの取得に取り組むことをおすすめします。

5.USCMA(米国公認管理会計士)

USCPAと名称の似た資格ですが、USCMA(米国公認管理会計士)は、より実務に直結した経営管理手法と経営戦略を習熟したことを示す資格です。USCMAとUSCPAは、アメリカの二大会計資格と呼ばれており、資格ホルダーは転職にあたって共に高い評価を得ることができます。また、USCMAはUSCPAよりも難易度が低く、3~9ヶ月程度で取得することができるため、積極的に取得すべき資格と言えます。

6.公認会計士

言わずと知れた日本の最難関資格であり、資格ホルダーは高く評価され、転職活動を有利に進めることができます。しかし、資格の取得に1~2年程の学習期間が必要であり、また資格スクールに通いながら学習することが一般的であるため、既に外資系企業への転職活動をスタートされている方は選択肢から外してよい資格であると言えます。

外資系企業の財務・会計への転職に強い転職エージェント

外資系企業の財務・会計へ転職するにあたっては、求人情報はもちろんのこと、個別企業の経営スタイルや事業戦略、企業風土、人事評価制度、報酬体系など、事前の情報収集が非常に大事です。また、企業ごとの職務経歴書のポイントや面接通過のポイントなどの情報についても、事前におさえておきたいところです。一人で情報収集をするのは限界がありますので、外資系に強い下記転職エージェントを活用して情報を効率的に集めましょう。

リクルートエージェントは、国内最大手ということで他社に比べて非公開求人数も圧倒的なので、まずはじめに登録しておきたい転職エージェントです。特にアジア圏には50拠点近くを展開しており、アジア系企業への転職の際にはぜひとも活用したいサービスです。アデコは、スイス発の外資系転職エージェントなので、日系転職エージェントよりも外資系の求人に強いという特徴があります。また、外資系の企業に精通したコンサルタントも豊富で、登録後に色々なアドバイスを受けることができます。一方、JACリクルートメントは、ロンドン発祥の日系転職エージェントで独自のグローバルネットワークを保有しています。

上記の転職エージェントでは、一般の転職市場では出回っていない非公開の求人情報にリーチすることもできますので、ぜひ転職エージェントを活用してアドバイスを受けることをおすすめします。

財務・会計の転職を成功させるために

財務・会計部門への転職にあたっては、最低3年以上の実務経験と、スキルを客観的に証明する財務・会計関連の資格が求められることが大半であるため、転職に向けた事前準備をしっかりと行い、自分の力量を客観的に評価することが重要です。経験やスキルに不安のある方であれば、まず外資系企業の経理部門へ転職し、社内転職制度などを使って財務・会計部門へのキャリアアップを狙う方法もあります。

関連記事