イギリス系企業で働く・求人を探す

イギリスは2013年度の世界名目GDPランキング6位、ヨーロッパ圏ではドイツ・フランスに次ぐ3位である経済大国です。18世紀の産業革命以降、世界の工場という代名詞の通り、イギリスは世界最大規模の工業国(自動車・造船・航空機製造など)として世界経済をリードしてきましたが、現在は金融・会計・製薬といった業界において国際競争力が高いことで知られています。

以下では、イギリスの外資系企業の特徴や業界別の動向、転職エージェントの情報などについて解説していますので、イギリス系企業への転職をお考えであれば、ぜひ参考にしてください。

イギリスのマーケット動向

イギリスは、GDPは2.45兆ドル、人口は6200万人のマーケットです。島国であるという点やGDP水準、立憲君主制であるなど日本と共通点も多く、遠くて近い国と言えるでしょう。主要産業は自動車、航空機、電気機器、エレクトロニクス、化学、石油、ガス、金融、主要な貿易相手国はドイツ、米国、オランダ、フランス、中国などとなっています。

ロンドンにはロンドン証券取引所、イングランド銀行などがあり、ニューヨークのウォール街に並ぶ金融街のイメージがありますが、実はイギリスは金融以外にも石炭・天然ガス・原油といったエネルギー資源を大量に埋蔵しており、GDPでも10%を占めるエネルギー大国でもあります。

また、イギリス国籍のグローバル企業も多く、金融(バークレイズ)、製薬(グラクソスミス・クライン、アストラゼネカ)、自動車(ベントレー、マクラーレン、ロールスロイス)、航空(ブリティッシュ・エアウェイズ、ヴァージン・アトランティック航空)、石油(ロイヤルダッチ・シェル、BP)の分野にはそれぞれ世界に名の知れた企業が存在します。

イギリス企業の特徴

イギリス系企業には、主に以下のような特徴があります。

  • 契約主義で、個人の職務内容も明確
  • 企業は株主のものである株主重視の考え方が基本とされている
  • 成果主義/業績評価で、短期的に成果を上げる必要がある
  • 即戦力が求められ、ジェネラリストよりもスペシャリストが好まれる。
  • 伝統や前例が重んじられる。保守性が強い
  • ワークライフバランスの考え方が浸透しているので、休みなども取りやすい
  • 女性のキャリアアップが実現しやすい

契約主義で、個人の職務内容も明確

イギリスは過去に市民革命を経験した経緯から、自立した自我を持つ個人として、市民が国家と契約するという意識を持っている国です。また、対外的にも植民地支配などを通じて数々の国家と多くの契約を交わしてきた歴史もあり、国全体で「契約」というものを非常に重視する傾向があります。

そのため、ビジネスの場においてもお互いの職務範囲を明確にするための職務記述書、雇用条件などを詳細に明記した雇用契約書などが交わされます。イギリス系企業は、契約面では日系企業よりもシビアさが目立ち、企業側に有利な契約が盛り込まれていることもあるため、契約書の記載内容は十分に目を通して慎重に検討する必要があります。

企業は株主のものである株主重視の考え方が基本とされている

イギリスは、資本主義発祥の地でもあるので、企業は株主のものであるという原則が厳格に守られています。したがって、イギリス系企業の経営は株主のほうを向いて行われるため、株主の利益を損なうようなことは行いません、株主の利益を最大化するために、売上げ拡大して不要なコストを抑え、短期的な利益を追求し続けることが長期的な利益につながるというスタンスが一般的です。

成果主義/業績評価で、短期的に成果を上げる必要がある

母国が金融大国であるイギリス系企業では、株式による資本調達がメインとなるため、短期的な業績が企業評価に直結します。したがって、多くの企業が短期的な利益を上げ続けることが長期的な利益にもつながるという認識を持っているため、基本的には成果(利益)にこだわった仕事が求められます。なお、短期的な利益が優先される結果として、ケースによっては中長期的な利益が犠牲になることもあります。

即戦力が求められ、ジェネラリストよりもスペシャリストが好まれる。

短期的な利益が重視されるイギリス系企業では、新卒のような利益を生むのに時間がかかる人材は採用されることが少なく、即戦力として採用の翌日から利益を上げることが期待されます。そのため、「何でもできます」「何でもやります」というジェネラリストではなく、「○○ができます」「○○には専門性があります」という、すぐに利益に直結するスペシャリティを持つ人材が評価されます。

伝統や前例が重んじられる。保守性が強い

国としての歴史が長く保守性の強いイギリスでは、伝統や前例が重視されます。その流れを汲むイギリス系企業も、企業の伝統や前例をベースにした判断が行われることがあります。「今までに前例がないから」という判断が下されることもあるという点では、チャレンジを推奨するアメリカ系企業とは反対の立場と言えます。

ワークライフバランスの考え方が浸透しているので、休みなども取りやすい

個人を尊重する風土を持っているイギリス系企業では、個人が人生を謳歌しようとする姿勢が尊重されます。むしろ、勤勉なだけでは評価が上がらず、プライベートも充実させてこそ一流という共通認識が存在します。2週間から3週間程度の長期休暇をまとめて取得したり、有給休暇を全て消化したりということは、決して珍しいことではありません。ワークライフバランスを重視される方にとって、イギリス系企業は非常に魅力的であると言えます。

女性のキャリアアップが実現しやすい

政界・財界を始め、過去イギリスでは数多くの女性が重職に就いていたことからも分かるように、イギリス系企業は女性が働きやすく、キャリアアップを実現しやすい環境が整えられています。もちろん、性別以外にも年齢や出自によってキャリアが制限されるということも基本的にありませんので、上昇志向が強い方にとっては働きやすい環境であると言えます。

イギリス系企業に強い転職エージェント

イギリス系企業へ転職するにあたっては、求人情報はもちろんのこと、個別企業の経営スタイルや事業戦略、企業風土、人事評価制度、報酬体系など、事前の情報収集が非常に大事です。また、企業ごとの職務経歴書のポイントや面接通過のポイントなどの情報についても、事前におさえておきたいところです。一人で情報収集をするのは限界がありますので、外資系に強い下記転職エージェントを活用して情報を効率的に集めましょう。

リクルートエージェントは、国内最大手ということで他社に比べて非公開求人数も圧倒的なので、まずはじめに登録しておきたい転職エージェントです。企業の情報量についても群を抜いていますので、応募先の内部情報や面接前後のフォローなど手厚いサポートを受けることができます。アデコは、スイス発の外資系転職エージェントなので、イギリス系企業を含めた欧米系の求人に強いという特徴があります。また、外資系の企業に精通したコンサルタントも豊富で、登録後に色々なアドバイスを受けることができます。一方、JACリクルートメントは、ロンドン発祥の日系転職エージェントで独自のグローバルネットワークと豊富な非公開求人(全体の70%)を保有しています。

代表的なイギリス系企業

日本の外資系企業に占めるイギリス系企業の割合はフランス・ドイツに次いで高い水準となっています。金融・銀行業界、会計・監査業界、製薬業界において特にイギリス系企業の存在感は大きく、転職の人気も高くなっています。ここでは、各業界の有名な企業について紹介します。

外資系金融の代表的なイギリス系企業

  • HSBCホールディングス・ジャパン
  • スタンダードチャータード銀行
  • バークレイズ(銀行)
  • 香港上海銀行
  • マン・グループ
  • ロイズTSBグループ
  • ロイヤルバンク・オブ・スコットランド

外資系投資銀行の代表的なイギリス系企業

  • バークレイズ・キャピタル

外資系コンサルティングファームの代表的なイギリス系企業

  • アーンスト・アンド・ヤング
  • プライスウォーター・ハウスクーパース

外資系製薬会社の代表的なイギリス系企業

  • グラクソ・スミスクライン
  • アストラゼネカ

外資系日用品メーカー/食品メーカーの代表的なイギリス系企業

  • ダイソン
  • ユニリーバ・ジャパン

自動車メーカーの代表的なイギリス系企業

  • ベントレー モーターズ ジャパン
  • ロールス・ロイス・モーター・カーズ
  • マクラーレン
  • ケータハム・ジャパン
  • ランド・ローバー・ジャパン
  • アストンマーチン・ラゴンダ
  • ロータス・カーズ
  • TVR
  • トライアンフ・モーターサイクル(オートバイ)
  • ノートン(オートバイ)
  • メガリ(オートバイ)
  • ワスプ(オートバイ)
  • ワトソニアン・スクワイヤー(オートバイ)

外資系航空の代表的なイギリス系企業

  • ヴァージン・アトランティック航空
  • ブリティッシュ・エアウェイズ
  • bmi(旧ブリティッシュ・ミッドランド航空)
  • イージージェット
  • デ・ハビランド・エアクラフト

外資系石油エネルギーの代表的なイギリス系企業

  • ロイヤル・ダッチ・シェル
  • BP

外資系アパレルの代表的なイギリス系企業

  • ダンヒル
  • バーバリー
  • ローラ・アシュレイ
  • ヴィヴィアン・ウエストウッド
  • ポール・スミス
  • アレキサンダー・マックイーン

外資系ホテルの代表的なイギリス系企業

  • インターコンチネンタルホテルズグループ

イギリス系企業の業界別動向・特色

金融業界

世界80を越える国と地域に約6,600の拠点を持ち、「フォーブス 世界有力企業」「世界で最もブランド価値が高い銀行」「ベスト・グローバルブランド調査」などあらゆる調査でブランド力を見せつけるHSBCホールディングス・ジャパン、世界第5位の規模を持ちアジアで主導権を握っているスタンダードチャータード銀行、総資産高世界第2位を誇るバークレイズなどが覇を競い合っている状況です。

また、イギリスのフィナンシャルタイムズが発行する金融業界の月刊誌(ザ・バンカー)を参照すると、2013年度の世界の銀行総資産ランキングにて、HSBCホールディングスが3位・バークレイズが8位を獲得しています。この2銀行について、以下で詳細を紹介します。

HSBCホールディングスは、イギリス・ロンドンのカナリー・ワーフに本社を置く、商業銀行を主体とする世界最大級の金融グループです。HSBCは「The world’s local bank(世界の現地銀行)」をキャッチコピーとしており、2006年末には、北アメリカ・南アメリカ・ヨーロッパ・アジア・オセアニア・アフリカなど全世界の店舗数が1万店舗を超えました。これは、同じく世界最大手の銀行である米シティグループの約2倍の店舗数となっており、国際競争力の高さを伺うことができます。

バークレイズ(Barclays PLC)は、イギリス・ロンドンに本拠を置く国際金融グループであり、商業銀行・投資銀行・証券業・クレジットカードを事業分野としています。また、日本では、投資銀行部門を担当する「バークレイズ・キャピタル証券株式会社」と「バークレイズ銀行東京支店」を置いています。

投資銀行業界

国内のイギリス系投資銀行には、バークレイズ・キャピタルがあります。債券資本市場業務に強みを持っていましたが、バークレイズ証券がリーマンショック時にリーマンブラザーズを傘下に収めたことで、グループ規模を大きく拡大しました。創業から320年以上経つ長寿企業で、先述のバークレイズ証券をはじめとして、外国為替と電子取引に強いバークレイズ銀行、2008年7月に投資信託委託業務を開始したバークレイズ投信投資顧問などを展開しています。

コンサルティングファーム

イギリス系のコンサルティングファームとしては、アーンスト・アンド・ヤング、プライスウォーター・ハウスクーパースの2つが有名です。どちらも世界4大会計事務所(Big4)と呼ばれており、アーンスト・アンド・ヤングはフォーチュン誌の「100 Best Companies to Work For」で世界4大会計事務所中1位、フォーブス誌の「The Best Accounting Firms to Work」ランキングで世界1位を獲得しており、職場として定評があります。一方、プライスウォーター・ハウスクーパースは「Most Powerful Brand in the World」第4位、「2013 Most Prestigious Accounting Firm」および「2014 Best Accounting Firm」においては第1位を獲得するなど、ブランド力が非常に高く、売上高は315億ドルで世界4大会計事務所のなかで第1位の規模となっています。

製薬業界

イギリス国籍の製薬企業には、2012年時点の売上高ランキングで世界第6位の規模を誇るグラクソ・スミスクライン、世界第7位のアストラゼネカがあります。ジェネラルケア、呼吸器、中枢神経、スペシャリティケア&プリベンションの4事業部でそれぞれトップを目指すグラクソ・スミスクラインに対して、アストラゼネカは「バイオロジックス(バイオ医薬品)」と「ファーマシューティカルズ(伝統的な低分子医薬品)」に特化していく戦略を打ち出しています。以下で、それぞれの企業について紹介します。

アストラゼネカ(AstraZeneca plc)は、イギリス・ロンドンに本社を置く製薬企業であり、イギリスの大手化学会社ICIから医薬品部門が分離した「ゼネカ」と、スウェーデンに本拠を置く北欧最大の医薬品メーカーであった「アストラ」が1999年に合併して誕生しました。日本においては、住友化学との合弁会社であるアストラゼネカ株式会社を大阪に置き、日本市場の販路拡大・販売促進の拠点としています。

グラクソ・スミスクライン(GSK)は、イギリス・ミドルセックス州に本社を置く製薬メーカーであり、日本法人としてはグラクソ・スミスクライン株式会社を置いています。グラクソ・スミスクラインのプロモーション戦略には特徴があり、日系・外資系を問わず他の競合製薬メーカーが法人名を強くアピールするのに対して、商品名のみをアピールする手法を取っています。

日用品/食品業界

日用品・食品の業界の企業としては、サイクロン掃除機のCMでおなじみのダイソンと、食品・洗剤・ヘアケア・トイレタリーなど家庭用品メーカーのユニリーバ・ジャパンがあります。ダイソンは株式未公開の会社で、売上の12~16%という高い比率を研究開発費に充てて中長期の商品開発に専念しています。一方、ユニリーバは世界で3指に入る売上高を誇る食品・飲料メーカーであり、主に紅茶とアイスクリームの商品カテゴリに世界的なシェアを持っています。現在は新興国や発展途上国の売上が47%を占めており、アジアをはじめとした発展途上国および新興国市場の低所得者層を重要なターゲットとして、商品開発を進めています。日本においては、ユニリーバNVが100%出資を行っているユニリーバ・ジャパン株式会社を拠点として事業を展開しており、主に化粧品を主体に販売促進を行っています。

自動車業界

イギリス国籍の自動車メーカーは、ジャガー 、ラグジュアリーカーのベントレー・モーターズ・ジャパン、皇室御用達のロールス・ロイスを製造・販売するロールス・ロイス・モーター・カーズ、F1で有名なマクラーレン、同じく2010年からF1に参加しているケータハム・ジャパン、四輪駆動専門のランド・ローバー・ジャパンなど数多く存在します。各社ともに、日本でのブランディング戦略とマーケティング戦略に長じた人材ニーズが強い状況です。

一方で、イギリス系自動車メーカーは他国の自動車メーカーに買収されているケースも多く、実際に、ジャガー(インド・タタ・モーターズ傘下)やベントレー(ドイツ・フォルクスワーゲングループ傘下)は他国メーカーの傘下に入っているため、転職にあたっては本社(買収元)の日本市場への考え方や日本法人の在り方について深く理解しておくことが必要です。

航空業界

航空業界のイギリス系企業は、ヨーロッパで3位、世界で9位の規模を誇るブリティッシュ・エアウェイズ、エアラインランキングの多くの部門で上位に入るヴァージン・アトランティック航空などがあります。ブリティッシュ・エアウェイズはLCCを意識したコストパフォーマンスの高いサービスを目指しており、ヴァージン・アトランティック航空は2014年3月以降に羽田への就航と成田への自社運航中止を決定しています。2社については、以下で詳細を紹介します。

ブリティッシュ・エアウェイズは、イギリスに本拠を置く航空会社であり、就航地169都市・保有機材数270機を誇る世界でも10指に入る大手航空会社です。日本においては、成田国際空港と東京国際空港(羽田空港)に乗り入れを行っています。

ヴァージン・アトランティック航空は、イギリスに本社を置く航空会社であり、主に大陸間の長距離国際線をメインに運航しています。他社に先駆けて様々な機内サービスを積極的に導入することに強みがあり、現在では就航地30都市、保有機材数37機の規模まで拡大しています。また、日本の営業事務所は東京・渋谷区に位置しています。

石油エネルギー業界

イギリス系のエネルギー・石油企業には、世界第2位の石油エネルギー企業でありスーパーメジャーのうちの1社でもあるロイヤル・ダッチ・シェル、同じくスーパーメジャーのBPジャパンがあります。両社ともにフォーチュン誌の「フォーチュン・グローバル500」「フィナンシャル・タイムズ・グローバル500」「フォーブス・グローバル2000」で上位に名を連ねています。また、石油エネルギー業界全体の動きとして、2000年代から天然ガスの生産や天然ガス利用の発電事業、太陽光発電、風力発電など代替エネルギーに力を注いでおり、石油への依存度を下げて事業売上を分散する動きが見られます。新エネルギーへの投資が多いため、新エネルギーに対する専門性が高い人材ニーズが強いでしょう。

アパレル業界

イギリス系アパレル企業には、高級ファッションブランドのバーバリーやダンヒルなどがあります。バーバリーはトレンチコートの製造・販売とバーバリーチェックのデザインで世界的に著名なブランドとなっており、日本市場における外資系ブランド売上げ第2位と、ルイ・ヴィトンに次ぐブランド実績があります。同じくラグジュアリーブランドであるダンヒル (Alfred Dunhill, Ltd.) は、1993年にフランスのカルティエやドイツのモンブランなどの高級ブランドを多数所有するスイス国籍のリシュモングループの傘下となっています。

アパレル業界全体の動きとして、オンラインショップでの販売拡大が見られますので、今後はウェブマーケティング戦略を立案・実行できる人材ニーズが高まっていくでしょう。

1.ダンヒル

ダンヒル (Alfred Dunhill, Ltd.) は、イギリスを代表する高級ファッションブランドであり、フランスのカルティエやドイツのモンブランなどの高級ブランドを多数所有するスイスのリシュモングループの傘下となっています。

2.バーバリー

バーバリー(Burberry Group plc)は、イギリスを代表するファッションブランドの一つであり、トレンチコートの製造・販売とバーバリーチェックのデザインで世界的に著名なブランドとなっています。日本においても非常に人気の高いブランドであり、日本市場における外資系ファッションブランドの売上高としては第2位を誇ります。

代表的なイギリス系アパレルブランド

ホテル業界

イギリス系ホテルで最も有名なのが、インターコンチネンタルホテルズグループです。現在、世界100カ国以上で4,600軒以上のホテルを運営している世界最大の多国籍ホテルグループですが、経営方式はフランチャイズがメインで本部が所有しているホテル数は多くありません。ホテル業界の業績は回復傾向にありますが、ホテル間の競争は激化してきており、差別化やブランド戦略がより一層重要になってきています。たとえば、インターコンチネンタル東京ベイが2013年に一新されましたが、ブライダルの聖地として感度の高い女性の憧れの空間となるようにデザインされています。

イギリス系企業の良い点

  • 若くても仕事を任せてもらえる
  • 高い目標にコミットして達成すれば、リターンも大きい
  • 数字や利益にコミットする機会が多いため、キャリアチェンジの際に有利に働く
  • 仕事の範囲や内容が明確で分かりやすい
  • 専門性を高めることができる
  • 社内公用語が英語であることが多く、英語力が身に付く
  • ワークライフバランスの考え方が浸透しているので、プライベートの充実を図ることができる

若くても仕事を任せてもらえる

イギリス系企業では、若くても専門性やスキルが高いと判断される人材には、大きな仕事が任されます。日系企業では、どうしても下積みの期間が長くなってしまいがちなので、自分の力を試したい、若い内に色々なことを経験したいと考えている方にとって、イギリス系企業に勤めることには大きなメリットがあります。

高い目標にコミットして達成すれば、リターンも大きい

短期的な利益を追求するイギリス系企業では、稼いだ利益に応じた評価や報酬をもらえるのがイギリス系企業の特徴の一つです。自分の専門性を活かして高い報酬を獲得したいと考えているならば、イギリス系企業は職場としておすすめです。

数字や利益にコミットする機会が多いため、キャリアチェンジの際に有利に働く

短期的な利益を重視する傾向が強いイギリス系企業では、自分の仕事が利益にどうつながっているかを常に意識させられると同時に、数字や利益に日常的にコミットすることになります。在籍中に大きな実績にコミットできれば、その後の転職でも大きなアピールポイントとなるため、キャリアチェンジにも大きなメリットがあります。

仕事の範囲や内容が明確で分かりやすい

契約を重視するイギリス系企業では、仕事の範囲や仕事内容もかなり具体的なところまで定められます。日系企業にありがちな空気を読んで他の人の仕事を手伝わなければいけないということが少ないため、自分のペースで仕事をしたい方や他の仕事にわずらわされたくないという方には勤めるメリットがある職場と言えるでしょう。

専門性を高めることができる

即戦力が求められるイギリス系企業では、社員それぞれが自分の専門性を高めていくことが求められます。経理や法務、マーケティングなど「この道のプロとして生きていく」と決めた領域で、とことんまで専門性を追求できるので、専門性を高めて職種のプロフェッショナルを目指している方には、勤めるメリットがあります。

社内公用語が英語であることが多く、英語力が身に付く

イギリス系企業は、社内公用語が英語であることが多いため、文書やメールも英語、会議も英語、電話も英語といったように、英語に触れる機会が非常に多くなります。英語を身につけたい、英語力を高めたいと考えている方にとって、英語を日常的に話す職場で仕事ができるというのは、大きなメリットです。

ワークライフバランスの考え方が浸透しているので、プライベートの充実を図ることができる

イギリス系企業では、勤勉なだけでは面白味のない人間として扱われてしまいます。プライベートも充実させてこそ一流であり、オンとオフを明確に切り替えることで仕事にも良い影響があるという考えが一般的です。
趣味の時間をしっかり確保したい、家族と過ごす時間を大切にしたいというように、プライベートの充実を視野に入れている方にはおすすめの職場環境と言えます。

イギリス系企業の悪い点

  • 若いからといって、特別扱いはしてもらえない
  • 徹底した成果主義を採るため雇用リスクが高い
  • 職務分掌が冥界のため、同僚や部下に助けてもらうことが難しい
  • 伝統や前例が重視されるため、チャレンジが遅れることも
  • じっくりと腰を据えて中長期の仕事をすることは難しい
  • 英語が分からないと、仕事にならない

若いからといって、特別扱いはしてもらえない

若手に責任のある仕事を任せるということは、若手を一人前のプロフェッショナルとして扱っているということでもあります。たとえ社会人経験や業界経験が少なかろうと、それを理由に特別扱いを受けることはできないため、第二新卒あたりで外資系を志す場合には注意が必要です。

徹底した成果主義を採るため雇用リスクが高い

利益の貢献度に対して正当な報酬が支払われるという成果主義の体制において、利益目標を達成できなければ「雇う価値なし」ということで解雇されることもあります。成果を出すことができればリターンは大きい分、雇用リスクは日系企業に在籍するよりも高くなるということは念頭においておきましょう。

職務分掌が明確なため、同僚や部下に助けてもらうことが難しい

イギリス系企業は、入社時に自分の仕事範囲が明確に定められることが多いのですが、それにより「自分の仕事は自分でこなすのが当然」ということとなり、どんなに忙しくても基本的には周りをあてにせず自分の力で解決することが求められます。

伝統や前例が重視されるため、チャレンジが遅れることも

イギリス系企業は保守的なことが多く、伝統や前例を重んじた判断をすることがあります。そのため、新しいチャレンジが「前例にないから」という理由で却下されてしまうといったことも起こります。とにかくチャレンジをしていきたい方は、アメリカ系企業のほうが合っているかもしれません。

じっくりと腰を据えて中長期の仕事をすることが難しい

株主重視のイギリス系企業の経営方針では、短期的な利益が重視されますので、5年、10年という単位の長期的なプロジェクトはそう多くありません。「長期的な利益も、短期的な利益の積み重ねの上に成り立つ」というのがイギリス系企業の一般的な考え方ですから、長期的な仕事をしたい場合は日系企業のほうが適していると言えるでしょう。

英語が分からないと、仕事にならない

イギリス系企業の社内公用語は英語ですので、文書・メール・電話などビジネスのさまざまなシーンで英語が用いられています。したがって、いくら仕事ができても、英語ができないとコミュニケーションが成り立たないということもありえます。

ただ、語学は追い込まれたときのほうが身に付きやすいということもありますので、英語を身につけるチャンスでもあります。

イギリス系企業に必要な英語力

一口にイギリス系企業と言っても、日本人比率の高さやローカライズの有無によって求められる英語力は異なりますが、社内公用語に英語を採用している企業では、以下のような水準が求められます。

  • 一線で活躍したければ、TOEIC800点以上は必須
  • 目の前の相手に自分の考えを英語で伝えることができる
  • 英語のメールや文書が読める、書ける
  • 電話相手の英語を聞き取ることができる
  • 会議で自分の意見を発言できる
  • 敬意を示す英語を使うことができる

TOEIC800点以上

社内公用語が英語のイギリス系企業で活躍したければ、TOEIC800点以上は最低限必要なレベルとなります。TOEIC800点以上を応募要項に指定している企業も少なくありませんので、転職活動を始める前にTOEICで良い点数を取っておくのが無難です。

目の前の相手に自分の考えを英語で伝えることができる

日本人ではない方とコミュニケーションする場合、「あうんの呼吸」で伝わることを期待せず、自分の意見や気持ちをしっかりと言葉にして伝える必要があります。その際、単語をつなぎあわせただけのブロークンイングリッシュでも構いません。私たち日本人も、日本語を話す際にいつも主語・述語や文法を意識しているわけではないのと同様、日常の会話で「きれいな英語」は求められていません。

また、会話の相手も日本人にネイティブレベルの英語は求めていませんので、つたない英語で話していても、しっかりと聞いてくれることが多いのです。これも、日本人が外国人相手に「きれいな日本語」を期待せず、また外国人の話した日本語をしっかりと聞き取ろうと努めるシーンを思い浮かべればわかりやすいでしょう。

英語のメールや文書が読める、書ける

社内公用語が英語のイギリス系企業では、メールや文書が英語であることが普通です。したがって、多くの連絡や通達が英語でなされますので、メールや文書に書いてある意味を理解できることは必要です。また、外国人上司とのやり取りなど返信が必要なメールについては英語を使う必要があります。

メールの内容自体は簡潔で構いませんが、ある程度フォーマルな言い回しを覚えておくと良いでしょう。日系企業においてもビジネスのシーンでメールを使う場合、会話のような気安さで上司やクライアントとのメールのやり取りをすることがないのと同様、相手が読んで不快にならない程度の英語力は必須と言えます。

電話相手の英語を聞き取ることができる

イギリス系企業に限らず、外資系企業では上司や顧客が外国人ということも少なくありません。その際、地理的な要因から電話会議を行うことがありますが、電話で通話する場合、音がこもって通常の会話よりも発音が聞き取りにくくなります。

電話で相手から大切なことを伝えられることも少なくありませんので、電話で相手の言っている内容を聞き取ることができる英語力は身につけておきたいところです。なお、ヒアリングにやや不安がある方は、単語の5割程度を聞き取ることができれば大体の内容は把握できるといわれていますので、ビジネスで使われる単語を覚えておくと良いでしょう。

会議で自分の意見を発言できる

これは、英語力というより「会議力」というイメージですが、会議に参加する際は自分に期待される役割を理解したうえで、発言することが求められます。会議の場でやり取りされる内容と、その場の議論の流れを把握したうえで、最も自分を印象付けられるように発言をしていきましょう。英語力を高めるのと同時に、ファシリテーション技術を磨くことで、会議での立ち回りを改善することができます。

敬意を示す英語を使うことができる

英語のコミュニケーションでは、同等の立場からお互いに言いたいことをはっきりと言い合うというイメージが強いかもしれませんが、トップ層に近づくほど相手に配慮した話し方が求められるようになります。

自分の発言で相手が傷つかないように遠回しに内容を伝えたり、相手の心情を汲んだ言い回し(たとえば、指示内容を命令口調ではなくお願いにする等)を用いたりするなど、マネジメント層を目指す方はコミュニケーション相手を気遣った英語を身につけることが大切です。

イギリス系企業に転職するには

イギリス系企業は、フランス・ドイツに次いで企業数が多い国ですので、業界業種ともに比較的バリエーションがあります。ただ、イギリス系企業は歴史が長くブランド力が高い企業も多いため、決して競争倍率が低いわけではありません。成果にシビアなイギリス系企業に「ぜひあなたに来てほしい」と言ってもらえるように、誰の目にも分かりやすい実績や即戦力であることを示す材料をいくつか用意しておきたいところです。

また、グローバルでは非常に認知度が高いものの、日本ではまだ知名度が低いという企業に対して狙い撃ちで転職活動を行うのも非常に有効です。すでに日本での体制ができあがっている大手に行くよりも、まさにこれからというフェーズの企業のほうが存在感を示しやすく、ビジネスが成功したときにより高い報酬や出世を期待することができます。

イギリス系企業はこんな方におすすめ

イギリス系企業には、個人主義、実力・成果主義、英語力、明確な職務内容、ワークライフバランスなどの点に特徴がありますので、以下のような方におすすめの転職先となります。

  • 若いうちから責任ある仕事がしたい
  • 入社後に利益を稼ぎ出す自信がある
  • 自分のペースで仕事を進めたい
  • 今の専門性を高めて、その道でキャリアアップをしていきたい
  • 世界に通用する英語力を身につけたい
  • 仕事はもちろん、プライベートも充実させたい

若いうちから責任ある仕事がしたい

イギリス系企業の最大の特徴は、何といっても実力主義であるという点です。年齢や性別に関係なく、優秀な人材にはどんどん仕事を任せてくれるため、若い内から責任ある仕事がしたい、大きなプロジェクトに携わりたい、成果を上げて早く出世したいという方におすすめです。

入社後に利益を稼ぎ出す自信がある

イギリス系企業では、入社後すぐに利益を稼ぎ出すことができる即戦力が好まれますので、これまでに獲得したスキルや専門性を活用して入社後すぐに活躍できるという確信があれば、相応の高い報酬を獲得できますので、転職先としておすすめです。

自分のペースで仕事を進めたい

イギリス系企業では、職務分掌が明確なので自分の仕事の範囲も明確に定められています。そのため、周囲の環境や煩わしい事柄に左右されず、仕事をきっちりコントロールしてマイペースに進めていきたいと考えている方にもおすすめです

今の専門性を高めて、その道でキャリアアップをしていきたい

イギリス系企業では、ジェネラリストよりもスペシャリストが好まれることが多く、専門性を高めてその道のプロになりたいという方や将来のキャリアプランが決まっているという方にとってはおすすめとなります。

世界に通用する英語力を身につけたい

イギリス系企業の社内公用語は、英語が基本です。イギリス系企業で働くと、否応なしに英語を話して読み書きする環境に置かれることになりますので、英語を身につけたい、英語力を高めたい、と考えている方におすすめです。

仕事はもちろん、プライベートも充実させたい

イギリス系企業において、趣味を充実させることや家族との時間を大切にすることは、仕事で成果を出すのと同じくらい大切なことだと考えられています。プライベートもしっかり充実させて、仕事一色ではない人間味のある生活を送りたいと考えている方に向いています。

イギリス系企業の年収水準

イギリス系企業は、すでにブランドが確立されて高利益率な企業も多く、日系企業だけでなく他の国籍の企業と比べても年収ベースが高いと言われています。具体的には、20代で600万円~1000万円、30代で800万円~1500万円程度を目指すことができます。

さらに、投資銀行やコンサルティングファームなど利益率が高い企業に転職できれば、20代で1000万円を超えるケースも珍しくはありません。提示される年収は、人材要件と年収テーブルに基づいて決められるというよりは、その時々で必要な人材を時価で調達するというマーケット方式で定められることが多いため、業界の動向と企業の戦略、企業内で需要が高まっているポジションなどを見極めて、自分にとって最も好条件な求人を探し出してベストなタイミングで応募するという流れをイメージしておきましょう。

なお、イギリス系企業は年収水準が高い反面、雇用リスクが大きく、福利厚生面でも日系企業ほどの待遇は期待できません。また、50代以降の転職は一般的ではないので、気力と体力充実している若い内に「太く短く稼ぐ」というのが前提となります。日系企業に勤めるよりも短い就業期間で、いかに生涯賃金を最大化できるかが、イギリス系企業への転職を検討する際のカギとなります。

イギリス系企業に強い転職エージェント

転職にあたっては、イギリス系企業全体の特色だけでなく個別企業の特徴もおさえて準備や対策を進めていく必要があります。

下記のイギリス系企業に強い転職エージェントを活用して、効率的に転職を進めていきましょう。

関連記事