転職前に把握しておきたい母国籍別の外資系企業の社風

外資系企業の社風は、国籍によって大きく異なります。国内で最も企業数が多いのはアメリカ系の企業で、外資系企業全体の3割を占めています。その特徴は、下記のようにまとめられます。

アメリカ国籍企業の特徴・風土・社風

  • チャレンジが推奨されており、成功なら高い報酬が支払われ、失敗であっても前向きに評価される
  • 契約主義で、契約が非常に重視される
  • 成果主義/業績評価で、短期的に成果を上げる必要がある
  • 即戦力が求められ、ジェネラリストよりもスペシャリストが好まれる。
  • 多民族文化のため人種については偏りがなく、ダイバーシティ(多様性)が高い

また、ヨーロッパ系企業は全体の4割を占めていますが、イギリスやスイスの特徴は以下のようになります。

イギリス国籍企業の特徴・企業風土・社風

  • 伝統や前例が重んじられる
  • 企業は株主のものである株主重視の考え方が基本とされている
  • ワークライフバランスの考え方が浸透しているので、休みなども取りやすい
  • 成果主義

フランス国籍企業の特徴・企業風土・社風

  • 経営層に権限が集中する一元的構造
  • 株主よりも利害関係者全体の利益を重視
  • 短期的な利益よりも、中長期的な利益を重視
  • マナーや挨拶に厳しい。ルールや手続きも厳格で効率性が犠牲になることも多い
  • 風力、原子力などエネルギー分野に強い
  • 世界的なブランド企業が数多く存在する
  • 専門職が重用される
  • ワークライフバランスが重視される

ドイツ国籍企業の特徴・企業風土・社風

  • 本国では中小企業が全体の99%を占めており、同族経営が多い。
  • 高い技術力を強みに、ニッチ領域の開拓を重視
  • 中長期的な利益を重視
  • 成果主義。効率性も重視。
  • 仕事内容や役割が非常に明確
  • フラットな組織で、風通しがよい。
  • 個人の自主性を重んじる。長期休暇を取りやすい。
  • 入社時には即戦力が期待されるが、人材育成にも取り組む

スイス国籍企業の特徴・企業風土・社風

  • 銀行業や保険などの金融分野、時計や製薬などのマイクロテクノロジー分野に強みがある
  • 何事にも保守的で慎重な姿勢が目立つ
  • 時間を厳守する/させる
  • 短期的な利益よりも中長期的な利益が重視される
  • 進出先でのローカライゼーションを促進
  • 解雇は一般的で、転職を前提としたキャリアパスが一般的
  • 公用語は英語

イタリア国籍企業の特徴・企業風土・社風

  • 本国では中小企業が全体の95%近くを占めており、同族経営も多い
  • 高い技術力を強みに、ニッチ領域の開拓を重視
  • 多品種少量生産で、高い利益率を狙う
  • 中長期的な利益を重視
  • ワークライフバランスを重視する

スペイン国籍企業の特徴・企業風土・社風

  • 本国では中小企業が全体の大半を占めており、同族経営も多い
  • 階級や役職が重要視される
  • プライベートが大切にされる

アジア系企業の割合は、まだ2割程度ではありますが、新規参入数は全体の3割となっており、今後は企業数が伸びていくことが予想されます。アジア系企業の代表的な国としては、以下に挙げる中国や韓国があります。

北欧国籍企業の特徴・企業風土・社風

  • 本国では企業に対する支援が少なく、企業の新陳代謝が高い
  • 内需が少ないため、海外に打って出る必要性が高い。現地化を重視。
  • 技術面では専門特化とイノベーションを重要視
  • どちらかというと、ボトムアップ組織
  • 上下関係は少なく、フラットな組織

中国国籍企業の特徴・企業風土・社風

  • 国有企業が政府から非常に優遇され、民間企業は冷遇される
  • 新しいものや良いものを取り入れる柔軟性が高い
  • 資金力を強みに、日本企業をM&Aで傘下に収めて日本に進出する事例が多い
  • 厳しい成果主義で、即戦力が求められる
  • 意思決定は即断即決が多い

韓国国籍企業の特徴・企業風土・社風

  • トップダウン経営で、スピードを重視
  • 年功序列のタテ社会で、上下関係には厳しい
  • 会社への帰属意識が高く、会社側も研修や福利厚生を充実
  • マーケットインの考え方を重視
  • エリート育成と成果主義を徹底
  • 内需が限られているので、海外進出に積極的
  • 10大財閥の売上が、本国GDPの7割以上を占める

インド国籍企業の特徴・企業風土・社風

  • 財閥の売上が、本国GDPの大半を占める。グループ企業との関係性を重要視
  • トップダウン経営
  • 同族経営が多く、世代交代時に経営方針が大きく変更されることがある
  • 投資判断がシビアで、ビジネスサイクルが早い
  • 短期利益を重要視し、コスト削減による利益率向上が主流
  • 仕事内容と役割、責任の所在が非常に明確
  • 理系人材(エンジニア)が豊富で、ITやソフトウェアに強みがある企業が多い
  • 製品やサービスに対する不具合の許容度が高い