外資系化学業界の求人・年収

他の業界と比べるとニッチ領域にあたる外資系化学業界には、どのような企業が存在し、どのようなサービスを提供しているのでしょうか?ここでは、外資系化学業界の特徴やサービスの提供領域・代表的な職種について解説しています。

外資系化学業界の特徴

外資系化学業界には他の業界には無い特徴が存在します。ここでは主な2点の特徴について解説しています。

特定分野に特化した化学メーカーが多数存在する

外資系化学業界に限った話ではありませんが、一部の大手化学メーカーを除いて、特定(ニッチ)分野に特化して商品開発・販売を行い、その分野における圧倒的なシェアを誇る化学メーカーが多数存在します。よって、企業のネームバリューのみを注視するのではなく、化学業界・製造業界の中長期的なトレンドについて分析を行い、市場における優位性の高い商品を扱う中小化学メーカーに転職するということも、仕事のやりがいや雇用リスクの回避という点で良い選択であると言えます。

他業界からの転職の門戸が開かれている

現在他業界で活躍されている方であれば、化学業界に関する具体的なイメージを持たれている方は少なく、他業界からの転職は難しいと判断されているかも知れません。確かに、外資系企業は成果主義に基づいて即戦力の人材を採用する傾向が強いと言えますが、外資系化学業界においては、他業界からの人材を採用するケースが少なからず存在します。

その代表的な例として、実務経験の豊富な機械系エンジニアや電機系エンジニアが、外資系化学メーカーの技術開発職へ転職するケースが存在します。このような採用を行う背景としては、外資系化学メーカーも商品開発にあたって生産設備(機械設備・電機設備)が必要であり、必要に応じて設備の行程改善を行う必要があるということが挙げられます。また、一般的にニッチ業界と言われる化学業界だからこそ、採用活動にあたって応募者の母数を確保するために、他業界からの転職希望者を受け入れるとも言えます。

以上のように、多様なキャリアデザインが可能になるという点は、外資系化学業界への転職において大きなメリットであると言えます。

外資系化学業界の代表的な化学メーカーとサービス提供領域

外資系化学メーカーは、電機メーカーや医療機器メーカーを始めとした日系メーカーをターゲットに、素材の開発・提供を行っています。ここでは、外資系化学業界における代表的な化学メーカーと、サービスの提供領域について解説しています。

総合化学メーカー

総合化学メーカーとは、石油商品(ガソリン・エチレン・プラスチックなど)を中心とした汎用商材の開発を担う化学メーカーを指します。石油をベースとした商材であるため、アメリカやサウジアラビアなどの産油国を中心に外資系総合化学メーカーが日本市場に参入しています。外資系総合化学メーカーへ転職するメリットとしては、汎用性の高い商材であるため需要が著しく減少する可能性が極めて低く、マーケットの冷え込みを起因とした解雇リスクが低いということが挙げられます。

代表的な外資系総合化学メーカー

ダウ・ケミカル日本、日本イネオス、エクソンモービル・ジャパングループなど

機能性化学メーカー

機能性化学メーカーとは、シリコン・繊維・合成ゴム・インキ・工業ガス・塗料といった専門商材の開発を担う化学メーカーを指します。機能性化学メーカーは、スマートデバイス(スマートフォン・タブレット)や電気自動車・太陽電池など最先端のプロダクトを対象とした、高付加価値商材のシェア拡大に奔走しており、多額の研究費・R&D費を投じて他の機能性化学メーカーとしのぎを削っています。外資系機能性化学メーカーへ転職するメリットとしては、世界最先端のテクノロジーに触れることができ、競争優位性のある商品の開発・販売に携わることができるということが挙げられます。

代表的な外資系機能性化学メーカー

BASFジャパン、イノベーティブプラスチックスジャパン、デュポン、ランクセス、バイエルホールディングなど

その他メーカー(化粧品・医薬品・食品)

化粧品メーカー・製薬メーカー・食品メーカーも、化学業界に属するメーカーであると言えます。詳細に関しては、「外資系化粧品・コスメ業界の仕事」「外資系製薬業界の仕事」「外資系食品・飲食業界の仕事」にてそれぞれ解説していますので、そちらを参照してください。

外資系化学業界の代表的な職種と年収

外資系化学業界には、以下の代表的な4つの職種が存在します。具体的な業務内容や年収について解説していますので、転職活動におけるヒントとしてください。

営業への転職

外資系化学メーカーが日本法人に最も期待することは、販売促進および販路拡大であるため、営業職の採用ニーズは安定的に高いと言えます。他業界の営業職と同様に、成果主義に基づいて明確な営業目標にコミットすることが求められますが、特に機能性化学メーカーの営業であれば、競争優位性の高い商材の営業活動に従事することになるため、非常にやりがいの大きい仕事であると言えます。

給与体系に関しては、他業界の営業と同様に基本給(ベースサラリー)と賞与(インセンティブ)の2軸で構成されており、求められる成果を残し続けることができれば、1,000万円を超える年収を獲得することも可能です。

アプリケーションエンジニアへの転職

アプリケーションエンジニアは、自社製品や化学業界に関する深く幅広いノウハウを用いて、営業活動のサポート業務に従事します。転職にあたっては化学業界における豊富な実務経験が強く求められるため、他業界・他業種からの転職は非常に難しい職種であると言えます。年収としては、日系化学メーカーよりも100万円~200万円程高い年収を期待することができます。

研究開発職への転職

研究開発職は、新素材(化合物)や新機能製品の研究開発を担当する職種であり、有機化学・高分子化学・バイオテクノロジーといった幅広い専門的な知識を求められます。外資系化学メーカーの研究開発はプロジェクトベースで進められるため、コミュニケーション能力の高い人材や、プロジェクトマネジメント経験の豊富な人材であれば、転職にあたって高い評価を得ることができます。年収は日系化学メーカーよりも高水準であることが多く、マネジャークラスであれば800万円以上の年収を期待することができます。

技術開発職への転職

技術開発職は、研究開発によって生み出された新素材(化合物)や新機能製品を効率的に生産するための技術や設備・プロセスの開発を担当します。上述の通り、他業界の機械系エンジニアや電気系エンジニアから外資系化学メーカーの技術開発職への転職の門戸が開かれていることが大きな特徴と言えます。年収は日系化学メーカーよりも高く、マネジャークラスであれば800万円以上の年収も期待できます。

外資系化学業界に強い転職エージェント

外資系化学業界へ転職するにあたっては、求人情報はもちろんのこと、個別企業の経営スタイルや事業戦略、企業風土、人事評価制度、報酬体系など、事前の情報収集が非常に大事です。また、企業ごとの職務経歴書のポイントや面接通過のポイントなどの情報についても、事前におさえておきたいところです。一人で情報収集をするのは限界がありますので、外資系に強い下記転職エージェントを活用して情報を効率的に集めましょう。

リクルートエージェントは、国内最大手ということで他社に比べて非公開求人数も圧倒的なので、まずはじめに登録しておきたい転職エージェントです。特にアジア圏には50拠点近くを展開しており、アジア系企業への転職の際にはぜひとも活用したいサービスです。アデコは、スイス発の外資系転職エージェントなので、日系転職エージェントよりも外資系の求人に強いという特徴があります。また、外資系の企業に精通したコンサルタントも豊富で、登録後に色々なアドバイスを受けることができます。一方、JACリクルートメントは、ロンドン発祥の日系転職エージェントで独自のグローバルネットワークを保有しています。

上記の転職エージェントでは、一般の転職市場では出回っていない非公開の求人情報にリーチすることもできますので、ぜひ転職エージェントを活用してアドバイスを受けることをおすすめします。

関連記事