外資系投資銀行の年収ランキング

外資系投資銀行に転職することで、外資系企業の中でもトップクラスの年収を獲得することが可能であるため、上昇志向が強く高い年収を獲得したいとお考えの方に外資系投資銀行の人気は極めて高いと言えます。ここでは、外資系投資銀行の給与体系の特徴や具体的な職種・役職・企業別の年収について解説しています。

外資系投資銀行の年収・給与体系の特徴

ここでは、外資系投資銀行の年収・給与体系に関する主な4つの特徴について解説していますので、外資系投資銀行への転職活動における基本情報としてチェックしておきましょう。

外資系企業の中でもトップクラスの年収を獲得できる

上述の通り、外資系投資銀行に転職することで、外資系企業の中でもトップクラスの年収を獲得することが可能であるため、高い年収を獲得することを目的として外資系企業への転職をお考えの方であれば、外資系投資銀行の年収・給与体系は極めて魅力的であると言えます。しかしながら一方で、トップクラスの年収を獲得し続けるためには、企業の求める業績・パフォーマンスを残し続けることが前提条件となるため、条件を満たすことができなければ即解雇(リストラ)の対象となってしまう可能性が高い点には注意が必要です。

外資系投資銀行の採用は、即戦力を重視

外資系投資銀行の採用枠は非常に限られており、新卒の入社枠はほとんどありません。少数精鋭で高い収益を上げていくために、成果を継続的に上げるのに必要不可欠な業務の専門性、コミュニケーション能力、マネージメント能力、過去の実績などが高いレベルで求められます。そのため、採用は即戦力の中途社員がメインとなり、MBA取得者や国内大手銀行や証券、外資系金融など同業界で高いパフォーマンスを上げてきた人材や豊富な人脈・コネクションを持つ人材などが採用対象となります。

成果主義が徹底されており、スピーディーな年収アップが可能

外資系投資銀行は、様々な業界・業種における外資系企業の中でも、徹底した成果主義が敷かれており、年齢・性別・実務年数に左右されること無く、企業の求める業績・パフォーマンスを残すことができる人材を高く評価します。よって、スピーディーな年収アップやキャリアアップを実現することが可能であるため、人事評価において自身の業績を明確に評価して欲しいとお考えの方であればやりがいの大きい労働環境であると言えます。

昇進に合わせて、年収に占めるインセンティブ(賞与)の割合が増加する

外資系投資銀行の特徴として、昇進に合わせて年収に占めるベースサラリー(基本給)とインセンティブ(賞与)の比率が変化する点が挙げられます。アナリストなどスタッフクラスであれば、年収の大半がベースサラリー(基本給)で構成されることが一般的ですが、ヴァイスプレジデントクラスになるとインセンティブ(賞与)の割合が極めて高まります。また、外資系投資銀行の給与体系の特徴として、ストックオプション(自社株式)で給与が支払われるケースも珍しくはありません。インセンティブにせよストックオプションにせよ、成果主義に基づいた外資系投資銀行の特徴的な給与体系であると言えます。

外資系投資銀行の年収ランキング(職種別・役職別)

ここでは、外資系投資銀行の代表的な職種・役職別の年収について解説しています。具体的な年収は各企業によって異なりますが、外資系投資銀行の給与水準の目安として確認しておきましょう。

投資銀行部門(IB)の年収

投資銀行(IB)は、主に投資銀行部門(IBD)とマーケット部門(株式・債券・株式調査)の2部門で構成されています。まず、投資銀行部門(IBD)の代表的な役職は以下の3つに分類され、キャリアアップを実現することで大幅な年収アップを実現することができます。それぞれの役職毎に年収のレンジに幅がある理由としては、インセンティブ(賞与)の度合いによって年収が大幅に増減するということが挙げられます。
アナリスト(新卒~3年目):平均800万円~1,000万円
アソシエイト(4年目~8年目):平均1,000万円~3,000万円
ヴァイスプレジデント(8年目以上):平均3,000万円~1億円

マーケット部門の年収

マーケット部門の主な職種としては、セールスとトレーダーの2つの職種が存在します。共に個人主義的な側面が強く給与に占めるインセンティブ(賞与)の割合が極めて大きいことが一般的であるため、平均的な年収を算出することは難しいと言えますが、一般的に外資系投資銀行のセールスやトレーダーであれば、1億円以上の年収を獲得する方は少なくありません。

企業別の外資系投資銀行の年収ランキング

外資系企業の中でもトップクラスの年収を期待することができる外資系投資銀行ですが、具体的な年収は企業毎に異なるため、転職活動においては各外資系投資銀行の役職別の年収をチェックしておきましょう。

外資系投資銀行の中でも、特に高い年収を獲得できることで知られているのは、アメリカのゴールドマン・サックスであり、新卒1年目から1,000万円を超える年収を獲得することが可能です。また、その他特に年収が高いことで知られている外資系投資銀行は以下の通りです。

特に高い年収を獲得することができる外資系投資銀行

JPモルガン・チェース(アメリカ)、ゴールドマン・サックス(アメリカ)、モルガン・スタンレー(アメリカ)、メリルリンチ(アメリカ)、バークレイズ(イギリス)、ドイツ銀行(ドイツ)、クレディ・スイス(スイス)、BNPパリバ(フランス)

アメリカ国籍の外資系投資銀行

JPモルガン・チェースは、総資産2.2兆ドル、世界60カ国以上に営業拠点を持つメガバンクです。フォーブス・グローバル2000で、2010年と2011年で世界一位を獲得したこともあります。また、2007年以降のリーマンショック時には経営状態の悪化した他銀行を買収し規模を拡大してきました。
日本では、JPモルガン証券株式会社、JPモルガン・チェース銀行東京支店、JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社の3社が事業を展開しており、約1,200名の社員がいます。2015年には日本郵政グループ3社同時上場のグローバル・コーディネーターを務めるなど、大きく活躍しています。採用面では、「Your career. Your way.」がキャッチコピーで、新卒・中途ともに募集をしており、「最も働きたい投資銀行(タイムズ紙)」「世界で最も賞賛される企業50社(フォーブス社)」などにも選出されている世界を代表する投資銀行です。

ゴールドマン・サックスは、社員の平均ボーナスが6500万円以上と報道されたこともあり、世間の認知度や注目も非常に高いアメリカ系投資銀行です。1869年に創業、ニューヨークを本拠地として、世界の主要金融市場に拠点を擁しています。業務は「投資銀行業務」「機関投資家向けクライアント・サービス」「投資および貸付業務」「投資運用業務」の4つのセグメントに分かれており、機関投資家向けクライアント・サービスが半分近くの売上を占めています。
日本では、1974年に東京駐在員事務所を開設、現在は「ゴールドマン・サックス証券株式会社」「ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社」「ゴールドマン・サックス・リアルティ・ジャパン有限会社」「ゴールドマン・サックス・ジャパン・ホールディングス有限会社」というグループ会社を通じて事業を展開しています。主要会社であるゴールドマン・サックス証券株式会社には800人の社員が在籍しており、2015年度は758億円の営業利益を上げています。なお、ゴールドマン・サックス全体の社員は世界中に32,000人で、そのうち約1,100人が東京のオフィスで働いています。(2013年12月現在)

モルガンスタンレーは、1935年設立の世界43カ国以上にオフィスを擁しグループ全体で5.5万人を抱えるグローバル投資銀行で、1970年に東京に駐在員事務所を開設しています。現在、国内にグループ全体で1,300名以上の社員が在籍しており、日本で事業展開する外資系金融企業として最大級の規模となっています。日本における主要グループ会社は、「モルガン・スタンレー・ホールディングス(持株会社)」「モルガン・スタンレーMUFG証券(金融商品取引業)」「モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント(投資運用業務)」「モルガン・スタンレー・キャピタル(不動産アドバイザリー・アセットマネジメント業務、プライベート・エクイティ業務)」「モルガン・スタンレー・グループ(人事・総務・IT関連サービスの提供業務)」となっています。
採用面ではビジネス・エリア別採用、国内大学新卒採用、海外大学・MBA卒業予定者採用で募集要項が分かれています。面接では、「友人にはどのように評価されているか」「起業家精神があるか」「リーダーシップを発揮した例」「自分がこの仕事に向いていると考える理由」「外資系投資銀行業界を志望するにあたり、学んでいることや、努力していること」などの質問がされます。

バンクオブアメリカ・メリルリンチは、リーマンショック直後の2009年にバンクオブアメリカがメリルリンチを買収する形で統合をした投資銀行で、「バンク・オブ・ザ・イヤー(グローバル・ファイナンス誌)」などを始めとした業界の数多くの賞を獲得している世界最大規模の投資銀行です。日本では、メリルリンチ日本証券株式会社を通じて「投資銀行業務、資本市場業務」「金融市場業務」「リサーチ業務」の3つの分野で事業を展開しています。従業員数は718人(2015年12月期)で、営業利益は393億円(2015年12月期)となっています。
採用枠は、「新卒採用」「中途採用」「障がい者採用」の3つとなっており、採用の視点としては「チームワーク重視」「実力主義の徹底」「旺盛なチャレンジ精神」などが採用サイトで強調されています。

ドイツ国籍の外資系投資銀行

ドイツ銀行は、1870年創業のフランクフルト・アム・マインに本店を置くドイツの投資銀行です。業務内容としては、「コーポレート・ファイナンス」「グローバル・トランザクション・バンキング」「ドイチェ・アセット・マネジメント」「グローバル・マーケッツ」「ウェルス・マネジメント」の5つを行っています。日本では、「ドイツ証券株式会社」「ドイツ銀行東京支店」「ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社」「ドイチェ信託株式会社」を通じて事業を展開しています。社員数は日本全体で706人(2016年6月30日時点)で、採用枠は「新卒採用」「中途採用」「障がい者採用」に分かれています。ドイツ銀行グループでは部門別に採用を実施しており、たとえばドイツ証券株式会社では「コーポレート・ファイナンス統括本部」「グローバル・マーケッツ統括本部」「情報技術統括部」「グローバル・ビジネス・サービス統括部」で、それぞれの選考プロセスを進むこととなります。各部門の業務内容や特色をしっかり把握したうえで、応募することが必要です。

スイス国籍の外資系投資銀行

クレディ・スイスは1856年に設立され、チューリッヒに本拠を置くスイスのメガバンクです。インベストメント・バンキング部門で投資銀行業務を手掛けており、主に「M&A」「株式資本市場」「レバレッジド・ファイナンス」などの業務を行っています。日本では、クレディ・スイス証券株式会社を日本拠点として、総合的に証券・投資銀行業務を展開しています。採用枠は、「新卒採用」「中途採用」「障がい者採用」となっており、社員数などは非公開となっています。

フランス国籍の外資系投資銀行

BNPパリバグループは、フランス・パリを本拠として世界80ヶ国のグローバルな拠点網を持つ世界有数の金融グループです。2016年「ワールド・ベスト・バンク」(ユーロマネー誌)を受賞するなど世界的にも評価が高く、欧州を中心に米国・アジアにおいても近年はプレゼンスを拡大しています。
日本では、BNPパリバ証券株式会社が「M&A」および「資本市場」に関する投資銀行業務を展開しています。BNPパリバ証券は総資産3兆ドルを超えるBNPパリバの安定的な財務基盤をバックに、デリバティブ業務を強みとしており、東京オフィス従業員数は700名、営業利益97億円(2016年3月期)となっています。採用面では、「キャリア採用」「新卒採用」を行っており、採用方針としては「チームワーク」「プロフェッショナルマインド」「コミュニケーション力」を重視しています。

イギリス国籍の外資系投資銀行

バークレイズ(Barclays PLC)は、1690年設立のイギリス・ロンドンに本拠を置く国際金融グループであり、商業銀行・投資銀行・証券業・クレジットカードを事業分野としています。また、日本では、投資銀行部門を担当する「バークレイズ証券株式会社」と「バークレイズ銀行東京支店」を置いています。バークレイズ証券の投資銀行(バンキング)部門では、顧客カバレッジとプロダクトスペシャリストを配置し、主要拠点である英国、米国、アジアをはじめ、世界50カ国に広がるネットワークを活用した金融サービスを提供しています。また、バークレイズ証券の投資銀行部門には、「ファイナンシャル・インスティチューションズ」「リスク・ソリューションズ」「M&A」「リストラクチャリング」「コーポレート・ファイナンス」「グローバル・ファイナンス」という5つのグループがあります。バークレイズ証券およびバークレイズ銀行の採用枠は、「新卒採用」「中途採用」「障がい者採用」となっており、従業員数は651名(2013年3月時点)となっています。

外資系投資銀行への転職をお考えなら

上記で説明した通り、外資系投資銀行は高給や好待遇が得られる一方で、採用面では非常に狭き門となっている業界です。そのため、トップ校出身のエリートや日系大手銀行のマネージャー、外資系金融での実務経験が豊富な人材などが、限られた採用枠に対して全力でアピールをしてきます。また、投資銀行の求人は重要なポジションであればあるほど、一般の転職市場には情報が出回らず、転職エージェントに非公開求人という形で情報が流通しますので、下記転職エージェントへ登録しておき、目当ての求人が出てきたときにすぐにリーチできる状況を整えておくことが重要となってきます。

リクルートエージェントは、国内最大手ということで他社に比べて非公開求人数も圧倒的なので、まずはじめに登録しておきたい転職エージェントです。アデコは、スイス発の外資系転職エージェントなので、日系転職エージェントよりも外資系の求人に強いという特徴があります。また、外資系の企業に精通したコンサルタントも豊富で、登録後に色々なアドバイスを受けることができます。一方、JACリクルートメントは、ロンドン発祥の日系転職エージェントで独自のグローバルネットワークを保有しています。

給仕への応募後は、各投資銀行の経営スタイルや事業戦略、企業風土、人事評価制度、報酬体系などの情報を集め、企業ごとの職務経歴書のポイントや英文レジュメの推敲、面接通過のポイントなどの情報についても、迅速かつ正確に把握していくことが重要となってきます。これらの情報についても転職エージェントを活用して効率的に集めていくと良いでしょう。