外資系企業の日本進出と海外移転について

外資系企業のなかにも、日本進出で成功といえる成果を上げる企業と、当初の事業目標や事業インパクトを達成できない企業が存在しています。成功した企業は、ケースによって様々ですが、失敗する企業にはいくつかの共通点を見出すことが可能です。

外資系企業の日本からの撤退理由

外資系企業のは、以下のような理由で日本のマーケットから撤退をしています。

  • 世界的には有名なブランドだが、日本ではほとんど認知されていなかった
  • 中長期戦略を主とする日本企業に対して、投資規模で対抗できなかった
  • 競合企業に比べて、優秀な人材を集めることができなかった
  • 日本国内のマーケット規模が急激に縮小してしまった
  • ビジネスの考え方や商慣習の点で、日本人従業員や取引先の日本企業に受け入れられなかった
  • 日本人の消費者心理を理解できずにマーケティングや販売活動を展開してしまった

プロダクトアウトのアメリカ系企業は、「良いものは売れる」という方針で動くことが多いので、上記の結果や状況になることが多く、マーケットイン中心のヨーロッパ系企業は日本の特性に応じた柔軟な対応をとっています。

転職してすぐに会社都合のクビとならないようにするために、転職先の外資系企業が日本に進出して何年が経つのか、当初の目標や計画を達成できているか、今後も事業を拡大させていく余地がありそうか、競合企業と差別化できている点は何か、どういう姿勢でマーケティング活動に臨んでいるか、取引先や消費者からの評判は良いか、優秀な人材を適正な人件費で雇用できているかといったことにも目を光らせて行く必要があります。

転職の面接を受ける前に、友人・知人からの情報収集はもちろん、転職エージェントなどもうまく活用をして、必要な情報や気になるポイントをきちんと調べあげていきましょう。

外資系企業が、日本から拠点機能を移転した理由

かつては、アジアの中心拠点として日本へ進出するケースが多かったのですが、外資系企業が日本から他のアジア諸国へ拠点の移転を決めた理由はなんでしょうか?

2010年に実施された「対日直接投資に関する外資系企業の意識調査報告書」によると、日本からシンガポール・香港・台湾・タイ・インドネシアなどへアジア拠点を移転した理由として、市場の魅力度や地理的要因、人材確保や人件費、規制の少なさや補助制度の充実、税負担の軽さなどが挙げられています。

  • 市場の大きさ、成長性
  • 各国への地理的アクセス
  • 人材労働者の質、能力、人件費
  • 優秀な人材確保の容易性、外国人に適した生活環境
  • 研究開発機能の質、集積度
  • 事業規制の開放度、公的機関による優遇措置補助制度、税負担