外資系企業の経理の求人

外資系企業の経理の仕事は、日系企業で2~3年程経理業務の経験を積んだ方が次のキャリアとして選択することが多く、財務担当者やCFOへのキャリアも開かれているため、非常に人気の高い職種と言えます。ここでは、外資系企業の経理の業務内容や求められる人材要件・資格について詳しく解説しています。

経理の業務内容

経理の業務内容はポジションや業界によって異なるため、実際の業務内容については面接の際などに確認をしなければなりませんが、ここでは、一般的な外資系企業の経理の業務内容について紹介しています。

1.英文経理実務処理

まず、経理実務処理とは、請求書発行や入金チェック、売掛金管理といった収益系の会計実務と、支払処理・小口現金管理といった支出系の実務の両方を指し、英文経理実務処理とは、これらの経理実務処理を英語で行うことを指します。

英文経理は大きく2つに分けられ、日本の会計基準に従って勘定科目のみを英語で処理する場合と、IFRS(国際会計基準)やUSGAAP(米国会計基準)に従って経理処理を行う場合があります。よって、転職にあたって求められる経験やスキルがそれぞれ異なりますので注意が必要です。

2.月次・四半期・年次決算業務

営業活動で行なわれた取引を所定のレポートに即して作成する業務を指します。多くの外資系企業の日本法人では、連結決算を行うために海外の親会社へ決算データを提出する業務が発生します。また、IFRS(国際会計基準)やUSGAAP(米国会計基準)に準拠したレポーティングを行うこともあります。

3.税務申告管理業務

顧問税理士とのやり取りを通じて、税務申告を完遂させる業務を指します。外資系企業の日本法人では、親会社との移転価格税制対応が基本業務に含まれることもあります。移転価格税制対応とは、親会社と日本法人の取引価格を精査し、課税金額を最適化する業務です。

経理の年収

経理スタッフであれば年収500~700万円程度、マネジャークラスであれば年収700~1,000万円程度となることが多いようです。もちろん、経理担当者としての実務経験を重ね実績を残すことで、財務担当者やCFOへのキャリアアップを実現することができれば、さらに高い年収を得ることも可能です。

経理に求められる人材要件

外資系企業は常に即戦力の人材を求めているため、経理への転職に関しても実務経験が強く求められます。経理スタッフレベルであっても3年以上、マネジャーレベルであれば5年以上の実務経験が必須であることは珍しくありません。

また、上述の通り、外資系企業の経理業務は英文経理であるため、外資系企業でのIFRS(国際会計基準)やUSGAAP(米国会計基準)に即した英文経理実務経験があれば、有利に転職活動を進めることが可能です。外資系企業での就労経験の無い方であれば、上場企業での実務経験や海外取引実務経験があれば、高い評価を得ることができます。

経理への転職を有利にする資格

実務経験と合わせて、経理への転職を成功させるためには資格の取得が必須となります。ここでは転職を有利にする主な4つの資格を紹介しています。

1.英語能力(TOEIC)

英語での経理処理やレポーティングが業務の中心となるため、高い英語能力が求められます。経理スタッフレベルであれば少なくともTOEICスコア700点以上、マネジャーレベルであれば本社の管轄部署へのレポーティング業務など業務の幅が広がるため、少なくとも800点以上は必要です。

2.簿記検定(2級以上)

2級以上の簿記検定の資格を有しているのであれば、転職活動を有利に進めることができます。日々の仕分け業務から、決算における財務諸表の作成まで、一通りの経理業務を網羅した資格であるため、実務能力を見定めるための重要な1つの基準となっています。

3.BATIC(国際会計検定)

BATICは、東京商工会議所による日本初の国際会計スキルを証明する資格です。BATICの知識はそのまま、IFRS(国際財務報告基準)やUSGAAP(米国会計基準)に活用できるため、資格ホルダーの方であれば、外資系企業の経理への転職活動を有利に進めることができます。

なお、BATICはスコア毎に称号が付与されます。この称号は、企業における職位と連動した呼称になっているため、自分のスキルを客観的に証明するものとして有効性が高くなっています。これから外資系企業へ転職を考えている方で、簿記2級の取得がお済みの方は、BATICの受講もおすすめします。

4.USCPA(米国公認会計士)

USCPA(米国公認会計士)は、その名の通りアメリカの公認会計士資格であり、IFRS(国際会計基準)やUSGAAP(米国会計基準)の知識の習熟度と英語での会計処理能力を客観的に証明する資格です。

戦略によって組織をドラスティックに変化させていく外資系企業では、M&A(合併・買収)やリストラクチャリング(事業再構築)、IPO(新規株式公開)などを必要とする局面が、日系企業と比較して相対的に多くなるため、監査法人以外の外資系企業であってもUSCPA取得者を求めています。

しかし、経理スタッフとして転職するのであれば、USCPAの取得は必須の人材要件とはなりませんので、外資系企業で経理の実務経験を積みながらUSCPAの取得を目指し、経理マネジャーへのキャリアアップを図ることも可能です。

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外資系企業の経理へ転職するにあたっては、求人情報はもちろんのこと、個別企業の経営スタイルや事業戦略、企業風土、人事評価制度、報酬体系など、事前の情報収集が非常に大事です。また、企業ごとの職務経歴書のポイントや面接通過のポイントなどの情報についても、事前におさえておきたいところです。一人で情報収集をするのは限界がありますので、外資系に強い下記転職エージェントを活用して情報を効率的に集めましょう。

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経理への転職を成功させるために

他の管理系の職種と比較した場合、経理の求人案件は豊富であるため、求人数が少なくて困るということはほとんどありません。よって、短期間ですぐに転職活動を終えてしまうのではなく、様々な企業の面接を受けて比較検討してみたり、資格の取得など自己研鑽に励んだりと、じっくりと腰を据えて転職活動を行うというのも良いのではないでしょうか。

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